元インテルのマルコ・マテラッツィが、『GQイタリア』のSNSでインタビューに応じた。『FcInterNews』などが内容を紹介している。
インテルは30日、新たなロゴを発表した。これについてマテラッツィは「とても革新的だ」と好感。「オレたちは情熱的な年寄りで、これは今の世界に向かっている。オレたちは歴史をうまく記さなければいけない。インテルはこの7,8年で成長を続けている。クラブの変革で大きな変化があったね」と語っている。
インテルのスローガンについても触れた。
「とても直感的だ。ミラノで一番のチームであろうというスピリットが感じられる。だからこそ、国外ではインテル・ミラノと呼ばれているんだ。ヨーロッパで多くの成功を収めたミランに対して敬意はあるけど、イタリアを出たら、ミラノはインテルなんだ」
インテルの現在の位置についても語っている。
「周りがうらやむ順位にいる。どこだって、今のオレたちの位置にいたいはずだ。運命は自分たち次第だね。幸か不幸か、カップ戦はもうない。ただ、まだまだ厳しい試合がある。新型コロナウイルスで日曜日に相手がいるかも分からない。問題なく進むことを願っているよ」
マテラッツィはティフォージがスタジアムに行けない現状を嘆いた。
「今の選手たちには拍手を送りたい。ティフォージがいなかったら、オレならたぶんダメだった。精神的な強さが必要だ。たまに無観客試合を経験したけど、ホントに集中するのが難しかった。ホームでは8万人が後押しして、たとえばベルナベウやカンプノウに行くと、強烈な圧を感じてホントにきつかった。ペルージャ時代は敵としてピッチに立ったけど、65段の階段を上がったとき、もう息切れしたものだよ。オレはサン・シーロでヒーローにもなったし、犠牲者にもなったんだ」
インテルを応援するようになったきっかけについても話している。
「子供の頃は特定のクラブを応援していたわけじゃない。父が監督をしていたクラブを応援していた感じだ。インテルにたどり着くにはいくつかの兆候があった。セリエAデビュー戦がインテルだった。そこで初ゴールを挙げたよ。1月にインテルと契約したときは、3,4のクラブが選択肢としてあったんだ。インテルのユニフォームを着たら、すぐに自分がインテルの選手なんだってしっくりきたね」
「オレたちはインテルでファミリーなんだ。今ではもっと大きくなって、時代に歩調を合わせているかもしれない。とにかくインテルはずっとオレのファミリーであり続ける。パパはモラッティさんだね。今はその中にスティーブンが入ってきた。世界のほかのクラブのオーナーでは起きなかったことだ。モラッティさんが自らスティーブンと近づいて、それを教え込んだ。インテルの物語を続けようという流れがあるね」
マテラッツィは最後に、ラストスパートに臨むインテルにメッセージを送った。
「今やっていることを続けてほしい。とてもうまくいっている。何も変えないでいい。激しくプッシュしよう。全てはオレたち次第だ。フォルツァ・インテル」