ダニエレ・オルサート主審が、2018年の過ちを認めた。『Rai』の番組で2月28日に語ったことを『FcInterNews』などが取り上げている。
番組内でオルサート主審は、自身が担当した2018年のインテル対ユヴェントスに触れた。セリエAではこのシーズンからVARが導入されているが、この運用をめぐって大きな騒動となっている。
この一戦では、当時ユヴェントスでプレーしていたミラレム・ピアニッチがインテルのラフィーニャにファウルをする場面があったが、オルサート主審はこれを見逃した。すでにマティアス・ベシーノが退場となっていたインテルは、2-3で敗戦。すでに警告を受けていたピアニッチに2枚目が出ていたらどうなっていたかと論争になっている。
問題のシーンはこちら
オルサート主審はこのシーンを振り返り、「あれはミスだった。すぐに気づいた。そのアクションがあったすぐ近くにいて、皆さんがテレビで見ていたことが私には見えていなかった。あのシーンでVARは介入できない。その結果、ミスが残ってしまった。VARはピッチで起きた全てのミスに介入できるものではなく、そこにミスが残ってしまった」と語っている。
現役の審判がメディアで話すのは珍しいこと。これは先月、イタリアのプロサッカー審判連盟(AIA)会長に就任したアルフレード・トレンタランジェ氏が認めたものだ。
オルサート氏は、「トレンタランジェ会長は素晴らしい機会を与えてくれた。我々審判団もミスを犯す。そのたびに後退するわけではなく、それが少なくなるように努力を重ねています」と述べている。
トレンタランジェ会長はオルサート氏が公に発言したことについて、「我々は試合を裁くことに長けているとしても、コミュニケーションは得意ではない。ただ、審判の人間的な側面を知ってもらうことで、カルチョとそのシステムに何かを提供できると思っている」と語った。