「全てはインテルのために」。真の復権を目標に掲げるアントニオ・コンテ

インテル

15日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がインテルのアントニオ・コンテ監督の独占インタビューを紹介した。

24時間インテルのために

「私は24時間休みなくインテルで生きている。たったひとつの目標が、再びトップクラブに連れ戻すことだ。最終的な勝利は当然ではなく、約束されたものではない。情熱、仕事、苦難、犠牲、細部へのケア、そういったものからなる長き道のりの果てに待っているものだ」

「私のキャリアはずっとそういう姿勢でやってきた。インテルを去るときがきたら、そのときはあらゆる面で私がきたときよりもインテルが向上していてほしい」

目標は1年の成功にあらず

「ハイレベルで競争力を維持するには、各々がそれぞれの分野でベストを尽くさなければいけない。個人のレベルを引き上げることが全体のレベルを高めることだ。目標達成を希望し勝利を渇望し野心のあるクラブと、負けることに慣れて落ち着いてしまっているクラブの違いは、そういったものからくる」

「多くの人は、勝利がそこにあるかのように話す。簡単で、手中にあるようなものだと言う。私は一方で勝利のメンタリティを語る。勝利への準備だ。1年成功を収めることはできる。全てがうまくいけばあり得るからだ。しかし、勝者のクラブはもっと先にある。私の目標はクラブと一緒だ。インテルをそのレベルに導くことにある。ただ、はっきりさせる必要がある。モヤがかかってはいけない。インテルは10年にわたって成功から遠ざかっており、それは偶然ではない。我々はたくさんのことをした。そしてまだまだやることがある。広がった差を縮める必要があることを知った上で私はインテルの仕事を受けた」

「対戦相手はピッチ上の11人だけではない。クラブの文化、アイデンティティ、情熱といったものがある。スクデットやカップは、その結果だ。勝利の文化なくして、成功はない。勝利の文化は日々の仕事、組織によってつくられる」

エレーラ、トラパットーニ、モウリーニョとの比較

「偉大な人たちと比較してもらえるのはありがたい。ただ、時代とクラブの歴史を混同してはいけない。エレーラとモウリーニョのときはインテルが強固だった。すでに多くを勝ち取った真の男がたくさんいた。みんなパーソナリティがあって、プレッシャーにも慣れていた。決定的な場面でのミスは皆無だったね。ピッチにおけるリーダーシップは言葉じゃない。何をするかだ。私のインテルも相当な価値を持っている。ただ、我々はもっと後ろからのスタートだ」

昨シーズンは2位。ヨーロッパリーグでも準優勝

「ティフォージは夢を見る権利がある。ただ、昨季は異常なシーズンだったことを忘れてはいけない。我々が素晴らしい成果をあげただけでなく、ほかのチームの多くのミスがあった。最終的に首位と勝ち点1差というが、ユーヴェが優勝を決めていたというのもあった。そういった意味でむしろナポリより上でシーズンを終えたことの方が喜ばしい。ユーヴェとは勝ち点1差だったという感じはない。ロックダウン前の敗戦も覚えているが、まだまだ狡猾さや成功への渇望を持っていると感じた。我々も負けないようにしなければね」

セリエAで最も勝利に慣れた監督。だからこそリーグ最高年俸なのか

「私のサラリーは、これまでのキャリアに対するものだ。カルチョの世界では、誰もプレゼントをくれない。期待が大きくなるのは分かる。ただ、クロップもリヴァプールで最初の4年はタイトルがなかった。最強のチームをつくるには時間が必要だ。イタリアでは数年前からひとつのクラブが絶対的な位置にいる」

「インテルにきたとき、私はクラブのことを何も知らなかった。しかし、今は全て知っているし、全員を知っている。それは大きなアドバンテージだ。この一年で多くのことを変えた。一緒に向上しているところだ」

監督というよりマネジャーなのか

「私は幅広く考えており、360度にわたってクラブを見ている。クラブがうまく機能しなければ、それがピッチに影響することが分かっているからだ」

昨季のインテルよりベターなのか、かなり良くなっているのか

「数字的には構造がさらによくなっている。選手はさらに向上できる」

「できる」と言うが、「しなければ」にも聞こえる

「選手たちは一つのアイディアのもとに機能しなければいけない。国内でも国外でも競争力を高く持たなければいけない」

必要となる主要な特性3つを挙げるとしたら

「現代のカルチョでは、スピード、強さ、耐久性が大事だ。インテルのようなクラブになると、そこにテクニックが加わるのは当然だね」

メルカートは満足か

「監督というのは、決して満足しないものだ。選手それぞれに修正すべきこと、異なる方向性でのカバーを求める。誰にとっても難しいメルカートだった。買うのも売るのもね。クラブは明確だったよ。私の仕事は、自分のチームをより高めることだ」

アジエンダリスタ(企業問題の専門家)になったのか? 最近は試合後の発言も歩み寄りの意思を感じるが…

「私はもとよりアジエンダリスタだ。なによりもクラブが優先だ。だからこそ、私はクラブの構造の成長と改善を目指している。私自身がまず最初にクラブが機能するために動くのは正しいことだ」

インテルは予想より苦しんでいる。なぜ?

「対戦相手から見てインテルのイメージが変わったからだ。それは我々がよくやったという意味にもなる。ただ、やはり試合に向けての準備が変わってくるもので、死ぬ気で最後まで集中を保ってくる。このカンピオナートは、昨シーズンよりも難しい。試合の正しいタイミングでうまくやって、ムダを減らしていくことが大事だ。それが成長だね」

チャンピオンズリーグ・グループステージ突破は可能か

「大仕事が必要だ。ただ、ここまでの3試合で結果はついてこなかったが、できることは示した」

ここ2試合はエリクセンの出番がない

「私の全ての選択はインテルのためだ。選手個々のためじゃない」

バストーニの成長

「監督はビジョンを持っていなければいけない。若者を見て、どのように成長するかを見る。バストーニはこうなると思った」

ビダルは少し遅れているように見える

「ビダルは素晴らしい選手だ。ピッチでどうすればいいかを常に分かっている。2週間フルで練習する必要があるかもしれないが、コンスタントにプレーしているからコンディションは上がっていくね」

今の願いは?

「パンデミックの収束だ。我々の生活を劇的に変えた。ワクチンが早くできることを願うよ」