フィオレンティーナのMFガエターノ・カストロヴィッリが1日付『コッリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。
カストロヴィッリは2018/19シーズンにセリエBクレモネーゼで活躍してレンタル元のフィオレンティーナに復帰。すると、開幕からレギュラーの座を勝ち取り、好パフォーマンスを続けている。成長著しい23歳は、他クラブからの関心も伝えられているところだ。
――ロッコ・コンミッソ会長はあなたの放出を否定している。それが意味することは?
「最高だね。もっとやってやろうという刺激になる。会長からもクラブからも、初日から大きなサポートをもらっていると感じているよ。僕のことを信頼してくれているし、それは(2024年までの)契約延長からも分かる。その信頼に応えていかなければいけないね」
――フィレンツェはあなたをジャンカルロ・アントニョーニの後継者と認識している。それは重圧か、それとも誇りか。
「どっちもだね。フィレンツェで過ごすと、アントニョーニがフィレンツェの人々にとってどういう意味を持つ人物かは完璧に分かる。そこにたどり着くまでにやるべきことはたくさんあるね。直接的な関係を築いて、彼と向き合うことで、さらに成長していける。彼が成し遂げたことをフィオレンティーナと代表のユニフォームで達成できたら、それは夢のようなことだ」
――2016年にバーリからのレンタルでフィオレンティーナに加入。ヴィアレッジョ杯(ユースの国際大会)でフィオレンティーナデビューを飾り、その試合で得点を決めた。
「すごくうれしかったことを覚えている。車でバーリからフィレンツェまで行ったんだ。あのゴールは運命のように思えたよ」
――サン・シーロでセリエA初ゴール。家族の助け
「あのゴールは長い旅の一つの終着点だ。たぶん、これまでのキャリアで一番の感情があふれた。そこまでの道のりは簡単じゃなかったね。僕もそうだけど、それ以上に僕の家族が犠牲を払ってきた。おじいちゃんの言葉はいつも胸にあるし、おじさんはバーリまで車でいつも送り迎えしてくれたんだ(ミネルヴィーノ・ムルジェから往復約200km)。僕はまだ小さかった。諦めればずっとラクだったけど、僕は家族のためにも続けたかったんだ」
――ブラホビッチはフィオレンティーナのバンディエーラになることを望んでいた。あなたのヴィオラでの夢は?
「僕だって夢だよ。アントニョーニのようなキャリアにしたいという話はしたよ。でも、僕はまだまだ若い。いろいろ証明しなければいけないね」
――あなたのMFトップ5は?
「まずはロナウジーニョ、それは確実だ。あとはイスコ、モドリッチ、デ・ブライネ、クロース、アルトゥールが好きだ」
――今あげた選手たちの特長から借りたい能力は?
「2、3個で済んだらいいね(笑)。ロナウジーニョのインスピレーション、イスコのクオリティ、デ・ブライネの推進力と完璧な飛び出し、モドリッチとアルトゥールのプレービジョン、クロースの侵入するタイミングとゴールをこじ開ける力、かな」
――サッスオーロ戦で自身の2点目を決めたとき、出場停止のフランク・リベリを指した。
「フランクは素晴らしい人だ。僕たち若手とも信じられないほどそばにいて、励まして、いつもアドバイスをくれる。僕たちがベストを尽くすように手伝ってくれる。それは僕たちの刺激になるし、成長につながるはずだね」
――常に意識しているカンピオーネのアドバイスは?
「諦めるな。何かを成し遂げた気になるな。日々の練習から出し惜しみせず、試合のように取り組め、ということだね」
――フィオレンティーナの若手はゴールデンエイジ。フェデリコ・キエーザはトッププレーヤー?
「うん。フェデリコはあの若さで本当に強い。しばらくAでレギュラーで、A代表にも定着している。まだまだ強くなるよ」
――それにカストロヴィッリがいる。
「僕はセリエAで1年目の若輩者で、夢の中に生きている。とにかく、成長することだけを考えていくよ」
――どのようにして夏にモンテッラの信頼を勝ち取った?
「特別なことは何も。彼のアドバイスを聞き、要求されたことに応えようとしてきた」
――2019/20開幕戦のナポリ戦で先発を言い渡されたときの心境は?
「夢を見ているのかと思った。いつも彼には感謝しているよ」
――ジュゼッペ・イアキーニ監督は?
「素晴らしい働き者だね。汗を流すことを惜しまず、カリスマ性がある。貴重なアドバイスをくれるんだ。僕たちは彼と一緒に大きく成長できると確信している」
――監督はあなたのような選手ならシーズンで少なくとも8ゴールは決められると言っていた。次の得点を誰に捧げる?
「監督に捧げるよ。彼のもとで大きく成長させてもらっているから。あと、パートナーのラケーレにもそうしたいし、家族もそうだね。そして何より、最前線で命を救うために頑張っているプロフェッショナルにも捧げたい」
――イタリア代表デビューについては?
「今シーズンは3月の上旬まで、夢を上回る出来事だった。セリエBでやっていたのがセリエAになり、代表デビューまでトントン拍子だ」
――ロベルト・マンチーニ監督から言われたことは?
「代表でもクラブでも取り組み続けろってことだね。イタリアには優秀な若手が多くいる。汗を流していくことが、全てを手にすることにつながっていく」
――EUROの延期はあなたにとってチャンスが大きくなった?
「1年あるということは、もっと成長できるということだと理解している。EURO出場は素晴らしい目標になるかもね」