システムと主将を変更し、復調の兆し
フィオレンティーナは21日、セリエA第16節でウディネーゼと対戦し、5−1で大勝した。
開幕から極度の不振が続いているフィオレンティーナは、前節エラス・ヴェローナ戦を落としたあとで合宿に入った。クルヴァからの激しい抗議もあり、落ち着かない日々が続いていた。
パオロ・ヴァノーリ監督は、4-3-3のシステムを採用。ファビアーノ・パリージを高い位置に置き、アルベルト・グズムンドソン、モイーズ・ケーンと並べた。カピターノはルカ・ラニエリではなく、ダビド・デ・ヘアに変わった。
この試合はティフォージの応援ボイコットの中で始まったが、チームは好スタートを切った。
開始7分でウディネーゼGKオコエがペナルティーエリア外でのファウルで退場になって数的優位に立つと、21分にロランド・マンドラゴラのゴールで先制に成功した。
42分にグズムンドソン、前半アディショナルタイムにシェーン・エンドゥールが決めて3点リードで折り返すと、後半にはケーンがドッピエッタを達成し、チームの勝利を決定づけた。
ようやく今季セリエA初勝利を手にしたフィオレンティーナは、まだ最下位を抜け出せていないが、19位ピサとの勝ち点差は2となった。
まだ緊張感は続く
しかし、この大勝のあとでも、フィオレンティーナはヴァノーリ監督を含めて、試合後のメディア対応を行わなかった。
一方、ヴェローナ戦のあとから続いていた合宿は解除とされ、選手たちはようやく家族のもとに帰宅することが認められた。
27日には、残留を争う17位パルマとの重要な一戦が控える。この大勝を反転攻勢のきっかけとできるか。

