マンドラゴラのPKで先制も逆転負け
フィオレンティーナは6日に行われるセリエA第14節でサッスオーロと対戦し、1−3で敗れた。同日の試合でエラス・ヴェローナがアタランタに勝利したため、フィオレンティーナは最下位に転落している。この一戦では、チームの不振を象徴するようなシーンもあった。
フィオレンティーナは試合序盤にファビアーノ・パリージがGKとの接触でPKを獲得した。ロランド・マンドラゴラがボールを拾ってペナルティスポットにボールをセットしたが、モイーズ・ケーンが立ちはだかり、口論になった。
主将のルカ・ラニエリが間に入ってケーンを引き離し、結局はマンドラゴラがPKを担当。無事に先制点が決まると、チームで喜んだものの、ケーンはやはり不満の表情を浮かべた。
だが、先制したあとでもフィオレンティーナは冴えず、その後の3失点で敗戦。開幕から続く未勝利が継続し、最下位転落となった。
蹴るはずだったのは…グズムンドソン
『スポルトメディアセット』がこの騒動について取り上げた。パオロ・ヴァノーリ監督は試合後、次のように語った。
「本来のキッカーはグズムンドソンだが、彼が蹴りたがらなかった。次がマンドラゴラだ。ケーンは最近ゴールがなかったこともあって蹴りたかったのだろうが、そこは問題じゃない。先制して、観客も応援してくれる中、その勢いを活かせなかったことが問題だ」
また、ロベルト・ゴレッティSDは『DAZNイタリア』のインタビューで次のように語った。
「現時点で我々はチームになっていない。チームの姿勢が良くなったゲームもあったが、今日は違った。感情面を立て直さなければ、同じような敗戦が繰り返されるだろう。それは受け入れられないことだ」
「ピッチ上のつながりや相互の信頼がなければ、問題は深刻になる。細かいことの積み重ねだ。それがいま最も大事なことで、それを取り戻さなければいけない」
フィオレンティーナは11月にヴァノーリ監督体制になってから公式戦5試合で2分け3敗となっている。直近3試合は3敗と苦しい状況だが、ゴレッティSDは指揮官の続投を明言した。

