ピオリ新体制で刷新進むも、中盤と守備に不安
ステファノ・ピオリ新監督の下、フィオレンティーナは2025年夏のメルカートに新体制で臨んだ。複数の主力を残留させる一方で、注目の若手や実績あるベテランも加わったが、イタリアメディアの評価は分かれる結果となった。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「6.5」を付け、「ピオリを迎え、大きな刷新があった。スタメンの顔ぶれは昨季と似ているが、システムは異なる。ジェコ、ファッツィーニ、ヴィーティ、ランプティらにより、ターンオーバーにも対応可能な層ができた。ニコルッシ=カヴィーリア、ゾーム、ピッコリはすでに構想に食い込んでいる」と評価。
『コッリエレ・デッロ・スポルト』は「7」とやや高めで、「グドムンドソン、ゴセンス、デ・ヘア、ファジョーリ、ケーンといった選手の残留に加え、ファッツィーニ、ヴィーティ、ジェコ、ランプティ、ニコルッシ=カヴィーリアの加入により、チームの完成度は高まった。カンファレンスリーグ出場圏を狙える」と期待を込めた。
一方『TMW』は「6」とやや辛めの採点。「ケーンの残留が今夏最大の成果だったが、中盤と守備には依然として不安があり、ピオリの戦術に適応できるかは未知数だ。ゾームとピッコリに4300万ユーロを費やした点も評価が割れる。ニコルッシ=カヴィーリアは“賭け”の存在」として、チーム編成に対して疑問を呈した。
『ガゼッタ』は、フィオレンティーナの今季の目標がカンピオナートだけでなく、コッパ・イタリアやUEFAコンペティションのタイトルだとし、そのためにクラブは選手層を厚くしたと指摘。ランプティの獲得で右サイドのポジション争いが熾烈になったことなどを含めて、サイド攻略とクロスからのゴールというプランが明確で、補強方針に沿った動きになったと評価されている。
2025/26 フィオレンティーナ予想メンバー【メルカート閉鎖版】

フィオレンティーナ 2025/26 主な移籍
加入選手
名前 | Pos. | 移籍元 | 移籍金 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ロベルト・ピッコリ | FW | カリアリ | 2500万€ | |
シモン・ゾーム | MF | パルマ | 1500万€ | |
ヤコポ・ファッツィーニ | MF | エンポリ | 900万€ | |
タリク・ランプティ | DF | ブライトン | 600万€ | |
ハンス・ニコルッシ=カヴィーリア | MF | ヴェネツィア | レンタル | レンタル料100万€ |
エマン・コスポ | FW | バルセロナ | 400万€ | |
エディン・ジェコ | FW | フェネルバフチェ | フリー |
放出選手
名前 | Pos. | 移籍先 | 移籍金 | 備考 |
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ニコ・ゴンサレス | WG | ユヴェントス | 2810万€ | 完全移籍 |
マイケル・カヨーデ | DF | ブレントフォード | 1750万€ | 完全移籍 |
ソフィアン・アムラバト | MF | フェネルバフチェ | 1200万€ | 完全移籍 |
ジョナタン・イコネ | WG | パリFC | 200万€ | |
ルーカス・ベルトラン | MF | バレンシア | レンタル | レンタル料100万€ |
エムバラ・エンゾラ | FW | ピサ | レンタル | レンタル料100万€ |
リッカルド・ソッティル | WG | レッチェ | レンタル | レンタル料50万€ |
マティアス・モレノ | DF | レバンテ | レンタル | レンタル料50万€ |
ロレンツォ・ルッケージ | DF | モンツァ | レンタル | レンタル料25万€ |
ピエトロ・テッラッチャーノ | GK | ミラン | フリー移籍 |
※移籍金は『transfermarkt』を参照。