チアゴ・モッタにはエール
24日にパンキーナ・ドーロ(セリエA最優秀監督賞)の授賞式が行われた。2023/24シーズンにアタランタをUEFAヨーロッパリーグ優勝に導いたジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は「パンキーナ・ドーロ特別賞」を受賞した。
アタランタは今季もスクデットレースに加わり、ガスペリーニ監督の手腕は高く評価されている。来季からローマの監督に就任することが噂される戦術家が式典で残したコメントを『スカイ』などが伝えた。
「こういう結果は監督一人のものではなく、クラブ全体、スタッフ全員のものだ」
「その背後には街もある。ベルガモの人々の喜びが蘇る。本当に素晴らしい旅だったし、こんなことになるなんて想像もしていなかった。試合を重ねるごとに少しずつ築いていったものだ」
また、ユヴェントスの監督を解任されたチアゴ・モッタにも賛辞を送った。
「こういった場では、全ての監督のことを思う。とくに今、苦しい立場にある指導者たちのことを思っている。こういうときは、単にプロとしての批判だけでなく、個人に対してもメディアから、さらし者のような扱いを受けることがある。私は好きじゃない。そういった人たちのことを思っている。とくに今はチアゴ・モッタのことだ」
また、報道陣の質問にも答えた。
ローマ監督就任の噂
「ラニエリがいるじゃないか。彼は偉大な監督だよ」
「イタリア代表もそうだが、ローマを指揮するのは誰だって憧れるものだ。あの街、あのティフォージ、すごく特別な場所だ。ローマの名前と並べてもらえるのは誇りだが、今はアタランタに集中したい。我々監督は“今”を生きている。残り9試合あるし、私はもう9年もここにいる。カルチョの世界でこんなに長く同じクラブにいられるのは珍しい。ここまでの道のりは本当に素晴らしいものだったよ」
スクデットレース
「インテルとの試合に負けて厳しくなったが、ティフォージの夢を奪ってはいけない。不可能に挑戦することで、時にはそれが現実になることだってある」
改めてチアゴ・モッタについて
「彼のことは本当に大事に思っている。今は厳しい時期を過ごしている。監督というのは、結果が出ると過剰に持ち上げられ、少しでも崩れると一気に叩かれる。メディアや周囲の空気も含めて、こういう面はもっとよくしていけると思う」