セリエA優勝監督が喜びを語る
ナポリは23日、セリエA最終節でカリアリに2-0で勝利し、2年ぶり4度目の優勝を成し遂げた。アントニオ・コンテ監督が試合後の会見でシーズンを振り返った。
会見の途中で選手たちが乱入し、笑顔でシャンパンをラッパ飲みするシーンもあったコンテ監督だが、記者たちの質問には冷静に答えている。
このスクデットはどんな味がする?
「外では勝ったことがあるが、これは信じられないほどの喜びだ。スタジアムに着いたときにこの人だかりを見て、もしここでスクデットを逃したら、どれだけの失望だっただろうと思った。まず私自身にとって、立ち直るのにすごく時間がかかったはずだ。背負ったプレッシャーはものすごく大きく、絶対に取りこぼせなかった。私は元選手だし、こういう光景を見ると、ものすごいプレッシャーを感じる。背中を押してくれる人たちがいて、最終的には一緒に祝いたいと思っているからね」
シーズンのターニングポイントはどこだったのか
「インテルとの引き分けが大きかった。あの試合でインテルに勝たれていたら、そのまま突き放されていたと思う。だが、引き分けた」
「ビリングのゴールが、『本気を出せば自分たちにもできる』というメッセージになった。あれは本当に大きかった。もし負けていたら、インテルは完全に手の届かない存在になっていた。そこから先は1月以降、いろんな困難があった中で、自分たちは想像を超えるようなことをやり遂げた。選手たちの功績だ。彼らは決して諦めなかった」
「大事な仲間たちがケガをして、1月にはいろんなことがうまくいかなかった。それでも踏ん張った。このスクデットは全員のものだ。ボローニャ戦で最後に出たスクフェ、ラファ・マリン、ディ・ロレンツォの代わりを務めたマッツォッキ……。先発組だけじゃない、出場時間が少なくても常に応えてくれた選手たちのものだ。感謝している」
ティフォージの感動は?
「勝つことはいつだって素晴らしい。努力や犠牲、僕たちが捧げてきたすべてのものが報われる。勝つということそのものが素晴らしいけれど、ナポリのような歴史ある街での優勝、4度目のスクデットは、特別な出来事だ。ディ・ロレンツォや他のベテランたちは、ナポリの歴史にその名を刻んだ。誇りでいっぱいだ。いろんな理由から、決して簡単なことではない。でもこれは我々のご褒美だ。今季は本当にあらゆる意味で厳しいシーズンだった。それでも優勝した。実力あるチームたちを抑えてトップに立った。私はこの挑戦が必要だったし、それを一緒に勝ち取った」
今後も一緒に進んでいくのか
「今はまず祝おう」