降格圏のヴェネツィアと引き分け
ナポリは16日、セリエA第29節でヴェネツィアと対戦し、0−0で引き分けた。勝てば暫定首位となるはずだったナポリだが、降格圏に沈むヴェネツィアと勝ち点1を分け合った。
コンテ「勝者のメンタリティをつくるためには…」
アントニオ・コンテ監督の試合後の会見を『TuttoNapoli』が伝えた。
「内容自体には満足している。勝ちに行っていたし、8試合ぶりのクリーンシートは悪くない」
「決定力は課題だろう。特に終盤のカウンターは気に入らない。2対6の状況をつくられたのは絶対にダメだ。我々は成長段階にあるとしても、気持ちを切らせてはいけない。最後の1秒まで集中していくことで成長し、勝利のメンタリティが身についてくる。こういったメンタルの不安定さは絶対に許してはいけない」
「我々はほかのチームの結果を気にしない。だが、引き分けは半分敗北だ。その考えを選手たちにも理解してもらいたい。今日の引き分けは、厳しい状況の中でのものだったと思う。ヴェネツィアは順位こそ下位にいるが、選手層やフィジカルの強さ、組織力を考えればもっと上の順位にいてもおかしくないチームだ」
「ただ、得点力をもっと高めなければならない。結局、試合に勝つのはゴールを決めたチームだからね。インテルやローマは苦しみながらもゴールを決めて勝ち切った。一方で、アタランタ、ラツィオ、ナポリはそうではなかった。だから、今日のパフォーマンス自体は良かったと思っている」
ディ・フランチェスコ「大事なのはスローガンではなく行動」
『TMW』は、ヴェネツィアのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の会見の様子を伝えた。
サポーターが「残留を信じている」と歌っていた
「ティフォージは常に我々とともにいてくれるし、彼らには感謝しかない。ただ、大事なのはスローガンではなく、それをピッチで示すことだ。今日の試合を見れば、我々自身も残留を信じられると感じたはずだ。この“信じる気持ち”を日々のトレーニングから持ち続け、試合で発揮していくしかない。選手たちには、失敗やミスにとらわれず、自分たちを信じるようにと常に言っている」
現在の順位(19位)に悔いは?
「もちろん残念には思うが、過去を振り返ることはしない。大事なのは今の姿勢を続けること。この姿勢があれば、間違いなく多くのチームを苦しめられる」
コンテが称えていたが、あとは決定力
「私が心配するのは、チャンスをつくれなくなること。でも、今日のチームの攻撃の形には満足している。ゴールを決められないと、ゴールがどんどん小さく感じるものだ。今は決めきるDNAが少し足りていないが、それを取り戻さなければならない」
ラドゥ「鳥肌が立っている」
好守連発でナポリの攻撃を無失点に抑えたヨヌーツ・ラドゥは、『DAZNイタリア』でコメントを残した。
「僕たちのスピリットには満足している。この道を進んでいきたい。良い結果が出れば、それが良いパフォーマンスにつながり、勝利への貪欲さも生まれる。今はまだ勝利が足りていないけど、必ず近いうちに手にできるはずだね」
「正直、鳥肌が立っている。僕と母だけが、ここに来るまでにどれほど苦しんできたかを知っているからね。それでも僕たちは謙虚であり続ける必要がある」