PKキッカーの序列を破って強行
21日に行われたセリエA第26節のレッチェ対ウディネーゼは、1−0でアウェーのウディネーゼが勝利を収めた。しかし、決勝点を決めたロレンツォ・ルッカが四面楚歌だ。
ウディネーゼは27分のプレーでPKを獲得。本来のPKキッカーはフロリアン・トヴァンだが、ルッカはボールを抱え、手放そうとしなかった。トヴァンやルカ・ビヨル、アレクシス・サンチェスらほかのチームメートも説得にあたったが、ルッカは譲らずPKを蹴った。
ルッカはPKを決めたものの、誰も祝福に駆け寄らず、異様な光景が広がった。
トヴァンがコスタ・ルンヤイッチ監督に報告すると、すでにイケル・ブラボをウォーミングアップさせていたと返答があり、得点から4分後に交代となった。
ウディネーゼは1−0で逃げ切ったものの、ルッカのこの騒動が注目を集めている。
試合後、ルンヤイッチ監督は『DAZNイタリア』のインタビューで「我々はPKキッカーの序列を明確にしている。あれは気に入らない。彼らは長い時間話し合って、ルッカはそれでも独断で決めた。PKは非常にうまく決めたが、それでも彼を交代させることにした。来週、この件について話し合うつもりだ。私はルールを守らない選手が好きではない」と述べた。
また、必死に説得していたビヨルは「ルッカはFWで、得点を決めたがるものだ。この件をティフォージのみんなに謝罪したい」と謝った。
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