ラウンド16進出から一歩後退
アタランタは12日、UEFAチャンピオンズリーグ・決勝トーナメント・プレーオフ第1戦でクルブ・ブルッヘと対戦し、1−2で敗れた。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が判定への怒りをあらわにしている。『スポルトメディアセット』が伝えた。
アタランタは15分に先制を許したあと、41分にダヴィデ・ザッパコスタのクロスからマリオ・パシャリッチがヘディングで決め、1−1とした。後半は互いにチャンスをつくりながらスコアが動かずに進んだが、終了間際に事件が起きた。
クルブ・ブルッヘが攻め込み、ペナルティエリア内にパスが出ると、アタランタはイサーク・ヒエンが身体を入れて、余裕を持って対応したかにみえた。しかし、その中で拡げた腕がグスタフ・ニルソンの顔に当たったというジャッジでPKとなり、これを決められてアタランタがファーストレグを落とした。
イタリアでは現在、セリエA第24節の度重なるミスジャッジが注目を集めている。ガスペリーニ監督は「イタリアの審判の判定がヨーロッパにも伝染している。我々はサッカーの本質を外れつつある。ファウルに対する認識が、人によって違うんだ」と憤った。
さらにアタランタ指揮官は「サッカーがどこへ向かっているのか分からない。もう私にはルールが分からない。これがPKなのかと聞かれても、私には分からない。サッカーは数世紀にわたって続いてきたスポーツとは違うものになりつつある」と、サッカーの在り方そのものに対する考えを示した。