「20年サイクルは私にも当てはまる」とカイロ会長
トリノのウルバーノ・カイロ会長が、クラブ売却の可能性について言及した。27日のイベントでの発言を『TMW』などが報じている。
トリノは最近、クラブ売却の噂が一部で浮上していた。これまでその意思がない姿勢を示していたカイロ会長だが、どうやらタイミングをうかがっているようだ。
「私はトリノに19年携わっているが、永遠に続けるつもりはない。いずれはクラブを手放す日が来るだろう」
「そのときは、自分よりも裕福な人に引き継ぎたい。20億、30億ユーロを持っているような人が現れたら、私は去ることになる。20年のサイクルが終わる、それは私にも当てはまる」
「ただ、サッカーはお金があればいい結果が出るという世界ではない。イタリアのカルチョは外国の投資家を引きつけているが、それはイタリアのクラブの価格が非常に競争力のある水準にあるからだ。しかし、サッカー界では時々個人的な関係が原因で緊張が生じることもある」
カイロとトリノの出会い
カイロ会長は、トリノ買収時のことを振り返った。
「19年前、市長からの要請でクラブを引き受けた。当時トリノは破産寸前で、市長もその状況を憂慮していた。母が熱狂的なトリノファンで、『挑戦してみたらどう?』と背中を押されたこともあって、引き受けることを決めた」
「サッカーの問題やリスクを十分承知していたが、最初はとても良いスタートを切ることができたね。その後浮き沈みはあったが、ここ12~13年間は安定してセリエAでやっている」
「もちろん、もっと良い結果を目指すべきだろう。アタランタの成功が一つのモデルケースになった。それ以来、みんなが『なぜトリノがアタランタのような結果を出せないのか?』と言ってくる。実は、ヴェントゥーラが退任する際にガスペリーニを招こうとしました。だが、彼は当時ジェノアと契約があり、彼を連れてくることができなかったんだ」