「夢はバロンドール」。アタランタ下部組織で育つ16歳の原石
アタランタのサムエレ・イナシオは、イタリアとブラジルのハーフで、現在最も注目されている若手の一人だ。2008年生まれのタレントは現在、ボルシア・ドルトムントからの関心が強いと言われているほか、バイエルン・ミュンヘンやリバプールからも興味を持たれているという。国外流出の可能性があるイタリアの才能は、どんな選手なのだろうか。
プロフィール
サムエレ・イナシオ(Samuele Inacio)
生年月日:2008年3月14日(16歳)
国籍:イタリア、ブラジル
ポジション:セカンドストライカー、ウインガー
これまでのキャリア
サムエレ・イナシオは、かつてアタランタやナポリでプレーしたブラジルFWピア(ジョアン・バチスタ・イナシオ)を父に持ち、幼少期からサッカーに親しんできた。
5歳の頃に地元のサッカーチームでプレーを始めたイナシオは、7歳でアタランタの下部組織に加入した。
アタランタのアカデミーでの成長は目覚ましく、すぐにその才能が認められるようになった。さまざまな大会でMVPを獲得し、イタリア国内外からも注目を集めるように。2022年にはイタリアU-15代表にも選出され、UEFA U-15トーナメントで3試合に出場して3得点を挙げるなど、代表チームでもその実力を証明している。
アタランタの下部組織でプレーするイナシオは、昨年リバプール行きが話題になった。現在はボルシア・ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンがオファーを出しているという。アタランタはクラブに留めようと努力しているが、ドイツのビッグクラブからのオファーが非常に魅力的であることから、将来的な移籍の可能性も高いそうだ。
プレースタイル
イナシオは、主にセカンドストライカーを担当しているが、ウインガーとしてもプレーできる。そのプレースタイルは非常にダイナミックで、スピードとテクニックを兼ね備えている。左サイドから内側にカットインし、右足でのフィニッシュを得意とするタイプだ。
プレーの長所として挙げられるのは、その視野の広さと戦術的な感覚である。視野の広さと素早い判断力はケヴィン・デ・ブライネに例えられ、さらにネイマールのような創造性とドリブル技術を併せ持つ。これらの要素を組み合わせて相手の守備を切り裂いている。
さらに、フィジカルの強さも兼ね備えており、デュエルにも強いとのこと。このあたりは今後の成長次第でもあるが、現時点ではDFを背負ってのプレーも得意なようだ。
マメ知識
- トロフィーコレクター:数々のユーストーナメントで「最優秀選手賞」を獲得しており、その数は15を超える。
- 二重国籍:イタリアとブラジルの二重国籍を持ち、両国の文化やスタイルを融合させたプレースタイルを持つ。
- 目標:将来の夢はバロンドールを獲得すること。ネイマールやデ・ブライネがお手本だと語っている(2022年gianlucadimarzio.com)
※ソースは『sprintesport.it』『iamnaples.it』『gianlucadimarzio.com』
将来の展望
アタランタで育つ期待の才能であるイナシオは、イタリアの期待を集めている。イタリアでその成長をみたいところだが、国外からの関心も強い様子だ。舞台がどこになるかは分からないが、遠くない将来に、ヨーロッパのトップリーグを沸かせているかもれない。