新たなヘンリク・ムヒタリャンがセリエAに?
エドゥアルド・スペルツァンは、ロシアのクラスノダールで活躍するアルメニア出身のミッドフィルダーだ。2024年夏の移籍市場でラツィオに加入する噂が出ているほか、これまでにもユヴェントス行きも話題になった選手である。これからイタリアで注目されるかもしれないスペルツァンは、どんな選手だろうか。イタリアメディアの報道から紹介する。
プロフィール
エドゥアルド・スペルツァン(Eduard Spertsyan)
生年月日:2000年6月7日(23歳)
国籍:アルメニア
ポジション:トレクァルティスタ、センターハーフ、ボランチ、ウイング
身長:177cm
これまでのキャリア
スペルツァンは、ロシア南部のクラスノダールに生まれ、地元クラブであるクラスノダールのアカデミーで育った。彼の才能は早くから注目されており、クラブの下部組織で着実に経験を積んできた。
2018年にトップチームデビューを果たし、以降は多彩な攻撃センスでファンを魅了している。2020/21シーズンには、クラスノダールの主力として定着し、2021/22シーズンにはロシアプレミアリーグで8得点を記録。2022/23シーズンにはさらに進化し、10得点12アシストと、攻撃面での圧倒的な存在感を示した。
2021年3月にはアルメニア代表でデビューを飾り、その後も定着している。
プレースタイル
スペルツァンはクラスノダールで攻撃的ミッドフィルダーとしての起用が多いが、多くのトレクァルティスタ同様、ウイングポジションでもプレーできる。またアルメニア代表ではボランチでも起用されており、プレーの引き出しは豊富だ。特に、ドリブルで相手の守備を切り裂くことが得意と言われているものの、得点力が高いことは間違いない。さらに、プレースキックの精度も高く、フリーキックやコーナーキックからのチャンスメイクにも定評がある。
一方で守備面ではまだ改善の余地があるとされている。イタリアに挑戦することになれば、まず取り組まなければいけない課題かもしれない。
マメ知識
- クラスノダールのアカデミー出身で、クラブの象徴的存在。
- アルメニア代表としても活躍し、国際舞台での経験も豊富。
- フリーキックの精度が高く、セットプレーからの得点力がある。
- 2020年10月28日のチェルシー戦でチャンピオンズリーグリーグデビューを果たした。当時20歳4カ月21日で、ヘンリク・ムヒタリャンの記録を1年1カ月更新し、アルメニア人史上最年少でのチャンピオンズリーグ出場となっている。
- これまでにラツィオ、ミラン、ユヴェントス、マルセイユ、アヤックスといったクラブが獲得に興味を持っていると報じられた。
- 代理人はラファエラ・ピメンタ
- アルメニア代表ということでムヒタリャンと比較されることも多いが、メディアによって様々な呼び名がある。『TMW』は新たなクビチャ・クバラツヘリアとし、『LaLazioSiamoNoi』はセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチを彷彿とさせると記している。
エドゥアルド・スペルツァンは、本当にイタリアにやってくるのか。今後の動向に注目だ。
※ソースは『TMW』『LaLazioSiamoNoi』『カルチョメルカート』『ilbianconero』