まずはアタランタとフィオレンティーナが優勝できるかがカギ
2024/25シーズンは、イタリアから10クラブがヨーロッパの大会に出場する可能性がある。そのための条件を整理してみよう。
チャンピオンズリーグの出場枠が36に増えた影響で、セリエAからは上位5チームが来季の同大会に参加する。これとは別に、ヨーロッパリーグ優勝クラブにチャンピオンズリーグ出場権が与えられるため、アタランタがヨーロッパリーグで優勝し、かつセリエAでチャンピオンズリーグ出場圏内に入ると、セリエAで6位もチャンピオンズリーグに出場できる。
こうなると、ヨーロッパリーグ出場権は7位と8位のクラブのものになるが、さらにフィオレンティーナがカンファレンスリーグで優勝すると、ヨーロッパリーグ出場権を得られる。そして、セリエA9位フィニッシュクラブが来季のカンファレンスリーグに出場し、合計10チームがヨーロッパの大会に参加するということになる。
つまり、ヨーロッパリーグでアタランタが、カンファレンスリーグでフィオレンティーナが、それぞれ優勝し、セリエAではアタランタが5位、フィオレンティーナが10位以下になると、イタリア勢10クラブが来季のヨーロッパの舞台に立つことになる。
ローマやラツィオなど、自力でのチャンピオンズリーグ出場権獲得を狙うクラブもいてそう思惑どおりにいくものではなさそうだが、カルチョファンにとって面白い状況になっていることは確かだろう。