ダヴェルサ監督解任も?
10日に行われたセリエA第28節のレッチェ対エラス・ヴェローナは、1-0でアウェーのエラス・ヴェローナが勝利した。試合後にピッチ上で起きたトラブルについてが大きな話題になっている。
残留争いをする下位チーム同士の対戦は、17分にエラス・ヴェローナが先制したあと、1点差のまま時間が経過し、アウェーチームが勝ち点3を手にしている。勝ったエラス・ヴェローナは昨年8月以来の連勝で順位を上げ、レッチェはさらに厳しい状況に追いやられた。
この試合終了後に、ピッチ上では大きなもめ事に発展した。マルコ・バローニ監督と握手を交わしたあとでピッチに入ったレッチェのロベルト・ダヴェルサ監督は、仲介に入るのかと思いきや、エラス・ヴェローナのトマ・アンリに頭突きを見舞っている。
ダヴェルサ監督は騒動のあとで自身のSNSで「アンリと正面からぶつかったが、頭突きをしたわけではないし、頭突きを受けたわけでもない。身体同士の接触だ。よくない印象を与えてしまったことを謝罪したい。ヒートアップして平常心ではなかったとしても、暴力を振るうほどではない。私はそのような人間ではない」とし、「改めて、アンリ、レッチェ、ヴェローナ、イタリアの皆さん、審判団、クラブ、スタッフ、チームに謝罪したい」と記した。
一方でアンリは、「挑発に反応してしまったことをチームメートとファンに謝罪したい。これほど重要な試合で熱くなるのは当然だとしても、頭突きは正当化できないし、正当化されることではない。頭突きに対して口で反応したことでレッドカードをもらってしまった。次の試合でチームを助けられないことを悲しく思う」と述べている。
レッチェが公式声明
レッチェは試合後、クラブ公式サイトに声明を出し、ダヴェルサ監督の行為を非難している。
クラブとしても指揮官の行動が間違いだったと認めた格好で、早速後任人事の話題も出ており、『スカイ』はレオナルド・センプリチの招へいがあるのではないかと伝えた。
ダヴェルサ監督はその後、アンリに直接謝罪の電話をしたと報じられているが、それだけで鎮静化するのかに注目が集まる。