35歳パヴォレッティのオーバーヘッドで決着
11日に行われたセリエA第15節のカリアリ対サッスオーロは、2−1でホームのカリアリが勝利を収めた。アディショナルタイムの2ゴールによる劇的な逆転勝利だ。
90分までサッスオーロがリード
19位カリアリと14位サッスオーロの対戦。先制したのはアウェーチームだった。開始5分、サッスオーロは左からのCKにマルティン・エルリッチが合わせて幸先良くリードを奪う。
サッスオーロは10分、クリスティアン・トルストベットにアクシデント。ハイボールを競った際にイブラヒム・スレマナの手が顔に当たって口から出血。歯が2本抜ける大きなダメージだったものの、ピッチに戻ってプレーを続けた。
試合は1点差のまま後半に突入すると、サッスオーロは63分から数的不利となった。空中戦の競り合いでトレッソルディのひざがカリアリのジャンルカ・ラパドゥーラの顔を直撃し、2枚目のイエローカードで退場となる。
その後はカリアリが同点弾を目指して攻め込むも、サッスオーロも速攻からチャンスをつくる白熱した展開。それでもなかなかゴールは生まれず、試合はアディショナルタイムに入る。
迫真の時間稼ぎ
なんとか早く時間を進めたいサッスオーロは、アディショナルタイムに入った直後の時間稼ぎが話題だ。
自陣右サイドの守備でネディム・バイラミが相手と並走しながらゴールラインを越えて看板に激突し、ピッチの外で痛がっていると、駆けつけた味方のトルストベットが腕をつかんでピッチの中へ引きずり込んだ。
これにカリアリ陣営が詰め寄り、あからさますぎる時間稼ぎに警告。詰め寄られたトルストベットは、足を踏まれたというアピールで転がり込むおまけ付きだった。
劇的な結末
この時間稼ぎにスタジアムの怒りにも火がついたのか、ドラマチックなアディショナルタイムになった。
カリアリは直後のプレーでジト・ルブンボのクロスからラパドゥーラが決めて同点に追いつくと、さらにプッシュ。アディショナルタイム9分には左サイドからクロスが入り、エルドル・ショムロドフが頭で折り返したボールをレオナルド・パヴォレッティがオーバーヘッドで捉えてゴール左隅に決めた。
劇的な勝利のカリアリは、カンピオナート4試合ぶりの白星で、16位に順位を上げている。