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ボボTV内紛騒動まとめ:ヴィエリの大人気番組に何が起きたのか

カッサーノ、アダーニ、ヴェントラを“切って”リスタート

Twitchで人気を博してきたクリスティアン・ヴィエリを中心にしたカルチョのトーク番組『ボボTV』が大きな転機を迎えている。今回の騒動を簡単にまとめてみよう。

ボボTVとは?

そもそもボボTVとは何か。

Amazonの子会社が運営するライブストリーミング配信プラットフォームTwitchで、クリスティアン・ヴィエリらが2020年に始めたトーク番組である。アントニオ・カッサーノ、ダニエレ・アダーニ、ニコラ・ヴェントラの4人がレギュラーメンバーで、主にその週に起きたサッカー界の話題について語り合うのがメインコンテンツだった。

個性豊かな仲良しメンバーで、好き勝手に話をするスタイルは、これまでにあまりない番組の形であり、多くの支持を集めた。普通のメディアでは聞けないような大胆は発言もあるため、(当サイトも含めて)多くのメディアが引用することもしばしば。イタリアサッカー界で近年最も成功している配信という評判もあったほどだ。

ジョゼップ・グアルディオラ、フランチェスコ・トッティ、ジャンルイジ・ブッフォンなどの大物ゲストを迎えたこともある。

突然の卒業→新フォーマットへ

しかし、2023年11月に異変が起きた。11月3日のボボTVには、ヴィエリしかおらず、視聴者は騒然。そんな中、カッサーノ、アダーニ、ヴェントラが番組から卒業することが発表された。11月10日には、ヴィエリが新たに「ボボ・ヴィエリ・トークショー」として『Radio TV Serie A』でも放送される新しいフォーマットになることを発表している。カッサーノとヴィエリには「金のバク賞」が贈られるなど、大きな騒動となった。

●カッサーノに金のバク賞。ボボTV終了の理由は?(2023/11/7)
●ヴィエリにも「金のバク賞」。ボボTV変革の真相は…(2023/11/8)

『Radio TV Serie A』は、イタリアの放送局RDSとレーガ・セリエAのコラボレーションにより最近誕生したもので、そのコンテンツの一つとしてボボTVが引き抜かれたような格好だ。

突然の決定に憤慨しているのは、ヴィエリを除く3人。しばらく沈黙を守っていたが、セリエAとのコラボレーションが発表されて初回の放送が終わると、それぞれがSNSなどで不満を表明した。

アダーニは、SNSの配信で次のように述べている。

「ボボTVはもう終わりだ。これまで100回近くやってきたが突然いったん終わりだという要請を受けた。何事もなかったかのように配信に臨み、新しいフォーマットについて話せるだろうか」

「彼は私たちのことを『協力者』と言った。突然協力者になってしまったんだ。『おまえがいないと番組が成立しないよ』、なんて言っていたのにね」

「リーグに対して不満があるわけじゃなく、何かを言いたいわけじゃない。ただ、どの時点でこのアイディアがあったかということが問題なんだ。ひょっとしたら夏頃から動いていたのかもしれない。全部台無しだよ」

「ただ、取り返しの付かないことは何もない。アントニオもニコラも素敵な友達だし、ボボのことも大好きだった。裏のことは神聖なもので、誰にも侵されてはいけない。長い間愛した人は、また愛することができる。裏切りにも耐えることができる」

ヴィエリは法的措置を準備

ボボTVのリニューアルについて、これまでの視聴者はあまり快く思っていない。ヴィエリと番組に対する誹謗中傷が多く、ヴィエリ側は15日、法的措置を取ると発表した。

ヴィエリも語る

また、ヴィエリ本人も16日にSNSを通じてコメントしている。

「この数日、オレを除いたいろんな人が話題にしてきた。この件について、オレからコメントするのは最初で最後だ」

「10月31日、オレはレレ(アダーニ)と今後のSNS戦略について話した。そして、そこで全て終わった。3日後、配信が始まる少し前に、レレ、アントニオ、ニコラの3人に、しばらく欠席になることを伝えた」

「その瞬間に自分が大きな困難にぶつかっていることに気づいた。そこで全てが終わったんだ。リスペクトうんぬんの話はよく聞くが、3人の友人はオレを1人にした」

「生配信をやめようかとも思った。ただ、ボボTVには自分の名前が入っており、番組を楽しみにしてくれる人もチャンネル登録してくれている人も大勢いるから、笑顔で配信を始め、ゼロからスタートだと自分に言い聞かせた。これで正解だった。プロとはいつもそういうものだから」

こうして新生ボボTVがスタート

新たなフォーマットでリスタートしたボボTV。まだ周囲はざわついているが、3人の友人を失った番組は、多くの人に支持されるようになるだろうか。

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