ロベルト・ペレイラで得点力アップなるか
ウディネーゼは11月4日のセリエA第11節でミランと対戦する。10月25日からアンドレア・ソッティルに代わってガブリエレ・チョッフィが指揮官を務めているが、チームはどう変わったのだろうか。
第1節〜第9節:アンドレア・ソッティル体制
セリエA成績:0勝6分け3敗
カンピオナート開幕前にコッパ・イタリアでカタンザーロに4-1で勝利しているが、今季の白星はこれだけ。ラザル・サマルジッチのインテル行き騒動などもあってゴタゴタもあった。開幕戦でユヴェントスに0-3で敗れると、第5節までに挙げたゴールはわずか1と、特に攻撃陣が苦しんだ。
第7節でジェノアから2得点。ようやくシーズン初の複数ゴールとなった。それも後半アディショナルタイムに追いつく劇的な展開で、勢いに乗れるかと思われたが、続くエンポリ戦とレッチェ戦ではまた引き分けが続き、ついにソッティル監督の解任が決まった。
第10節〜:ガブリエレ・チョッフィ体制
モンツァ戦のスターティングメンバー
システムは変更なしでも…
かつてウディネーゼを率いたチョッフィが戻ってきたウディネーゼ。初陣となったモンツァ戦は、アウェーで1-1の引き分けに終わり、またしても引き分けとなっている。
フォーメーションを数字で表すと、ソッティルと同じ「3-5-2」。ただ、明確に違う点もある。その1つが、ロベルト・ペレイラのポジションだ。ペレイラといえばセントラルMFだが、モンツァ戦では2トップの一角に入った。セカンドストライカー的なポジションで攻撃をサポートする役割を担っている。
モンツァ戦ではイサーク・サクセスがペレイラのパートナーとなったが、本命は途中出場でゴールを決めた身長201cmの大物、ロレンツォ・ルッカかもしれないと言われている。
初戦を終えたあとでチョッフィ監督はペレイラの起用法について問われると、「ボールを動かす意味でペレイラを選んだ。彼はオールラウンダーだ」と『DAZNイタリア』で語り、適性十分と考えている様子。イタリアメディアの評価としてはまだ不慣れという印象が強いようだが、得点力不足解消に向けた一つのアイディアとなるかもしれない。
また、モンツァ戦では55分にサマルジッチを下げたことにも注目が集まった。今季2ゴールを挙げている中心選手が早い時間帯に、それも1点ビハインドで下がった理由は気になるところだろう。
チョッフィ監督は「チームを押し上げる必要があり、テクニカルな理由で彼を下げた。彼には期待しており、あくまでテクニカルな選択だ。ネガティブな意味ではない」と説明していた。
『メッサジェーロ』が指摘しているその他の点としては、前体制と比べて両サイドが高い位置を取るように指示が出ているとのこと。これにより、相手のウインガーたちの警戒を後方に向かせるように意識したとしている。