後半から出場のパヴォレッティが大暴れ
29日に行われたセリエA第10節のカリアリ対フロジノーネは、4-3でカリアリが勝利を収めた。カリアリは今季初白星となっている。
前半は一方的なフロジノーネペース
昇格組み同士の対戦となったこのカード。前半から順調だったのは開幕から結果を残しているアウェーのフロジノーネだった。23分、高い位置でマティアス・スレがボールを奪ってヘイニエルがリターン。スレが決めて先制した。
カリアリは30分にマルコ・マンコースがPKを失敗すると、37分にフロジノーネが追加点。スレが華麗なドリブルでDFをあっさりとかわしてゴールネットを揺らして2-0で折り返す。
後半立ち上がりにフロジノーネはマルコ・ブレッシャニーニが決めて3-0とし、勝負を決めたようだった。
オリスターニオがセリエA初ゴールで反撃の狼煙
ここまで未勝利のカリアリ。3点ビハインドで大勢は決したはずだった。だが、カリアリは選手交代で巻き返していく。
反撃の口火を切ったのは、63分に投入されたガエターノ・オリスターニオ。後半頭から投入されたレオナルド・パヴォレッティとのワンツーでペナルティーエリア右に侵入すると、得意の左足でゴール左隅を射貫いて1点を返す。
76分にはカリアリのビルドアップの甘さを突いてアントワーヌ・マクンブがボール奪取。そのまま持ち込んで同点弾を決めた。
これで勢い付いたカリアリだが、同点弾を挙げられないまま試合はアディショナルタイムに突入。今日もダメかと思われたが、アディショナルタイムの4分にパヴォレッティのヘディング弾が決まって同点に追いつくと、その2分後には再びパヴォレッティ。エリア内に放り込まれたハイボールをアルベルト・ドッセーナが折り返し、ゴール前でベテランFWが押し込んだ。
カリアリはセリエA第10節にして今季初白星。いまだ未勝利のサレルニターナをかわして19位に浮上している。
カリアリ:試合後コメント
クラウディオ・ラニエリ監督(DAZNイタリア)
「前半はひどかったし、我々は怖がっていた。後半は良くなったね。選手たちに気持ちがあって幸運だった。そしてティフォージだ。1点返したあとで、すごく大きな力になってくれた」
「パヴォレッティは練習中から常に模範だ。私的にはジョゼ・アルタフィーニを思い出すよ。最後の数分で試合を変えてくれたね」
レオナルド・パヴォレッティ(DAZNイタリア)
「苦労して手にした勝利で素晴らしいね。ドッピエッタなんて20年ぶりかもね。最高の日曜日になった」
「(オリスターニオの投入も大きかったが)僕たちには多くの武器がある。ミステルは交代のタイミングが絶妙だね。僕たちはこれまで相手が強いところがばかりだった。同じレベルの相手と戦えば、状況は変わってくる。ここから集中していかないとね」