U-19EUROでもインパクトを残した新星
フィオレンティーナのマイケル・カヨーデは、2023/24シーズンにブレークしている若手サイドバックだ。19歳のU-21イタリア代表でもプレーしている有望株はどんな選手だろうか。
プロフィール
マイケル・カヨーデ(Michael Kayode)
生年月日:2004年7月10日(19歳)
国籍:イタリア
ポジション:サイドバック、ウイングバック
身長:179cm
これまでのキャリア
カヨーデはイタリア北部ピエモンテ州ノヴァーラのボルゴマネーロという街の出身。2014年にユヴェントスの下部組織に入るも、トップチームには上がれず、2018年にクラブを離れることになった。
そのカヨーデを拾ったのがノヴァーラのゴッツァーノというセリエDのクラブだった。16歳のカヨーデはここでレギュラーとなり評価を高めると、2021年夏にフィオレンティーナへ移籍。アルベルト・アクイラーニ率いるプリマヴェーラで経験を積み、U-18イタリア代表でデビュー。
その後、U-19、U-21と着実にステップアップしている。カヨーデを有名にしたのは2023年7月に行われたU-19 EUROで、決勝戦のU-19ポルトガル代表戦で決勝点を決めたことでヒーローになった。
フィオレンティーナではプリマヴェーラで経験を積む日々に戻るかと思われたカヨーデだが、今季は思わぬ形でチャンスが到来。開幕戦で先発起用されてセリエAデビューを飾ると、主力のドドーが9月に重傷を負ったことで、以降は右サイドバックのレギュラーとして扱われている。
トップチームでのパフォーマンスは高い評価を受けており、10月25日に契約を延長。2028年までの新契約にサインをしている。
プレースタイル
カヨーデはフィオレンティーナで右サイドバックを務めているが、左サイドもこなせる。ウイングバックも問題なく適応できると言われており、サイドの複数ポジションをこなせることは魅了だ。
プレーで特長的なのは、強烈なスピードの変化と鋭いカットインにある。ナイジェリア人の血が入っていることもあって身体能力は抜群。大きなストライドの推進力のあるドリブルからの急停止を可能にする身体の強さは特別な才能だ。
マメ知識
- ユヴェントスでステップアップできなかったことについてカヨーデはのちにこう話している。「良い試練だった。常に年上の選手たちと一緒にプレーしたね。16歳で努力をしたおかげで年齢のギャップを埋めることができた。一歩下がって二歩前進した感じだ」。(『クロナケ・ディ・スポリアトーイオ』)
- カヨーデの契約延長の際、ジョー・バローネGMが次のように語った。「セリエDに才能が眠っていることを彼が証明した。我々のプロジェクトを信じてくれた彼に感謝する。ここに連れてきてくれた代理人、2年間育ってくれたアクイラーニの働きにも感謝している。ユースチームの担当者全員がそうであるように、彼を支えてくれた」。
- 憧れの選手はカフー。(クラブ公式YouTube)