ベンゼマと同郷の才能。ユヴェントスを離れて飛躍中
サッカー日本代表と対戦するチュニジア代表では、イタリア目線でハムザ・ラフィアに注目が集まっている。24歳のMFは決して若手ではないが、最近飛躍中の選手だ。
プロフィール
ハムザ・ラフィア(Hamza Rafia)
生年月日:1999年4月22日(24歳)
国籍:チュニジア(世代別代表ではフランス代表の経験)
ポジション:MF、攻撃的MF、右ウイング
身長:178cm
これまでのキャリア
ラフィアはフランス・リヨン郊外のブロンという地域で育ち、2010年にリヨンの下部組織に加入した。その後、2017年にリヨンのセカンドチームに昇格。2019年にユヴェントスへ移籍した。
ユヴェントス加入後はセカンドチームのU-23でプレー。トップ昇格はなかなかできず、スタンダール・リエージュやクレモネーゼへのレンタルで経験を積む日々だったが、2021年にはトップデビューを飾っている。コッパ・イタリアでジェノアと対戦した際、アンドレア・ピルロ監督に起用された。2-2で延長戦に突入したゲームでいきなり決勝点を決めたことで話題になっている。
ただ、トップでの出場はそれきりで、なかなか飛躍のときは訪れなかった。そんな中、2022/23シーズンは転機になっている。前半戦はユヴェントスNext Genでプレーし、セリエC14試合で2得点4アシストを記録をマークすると、冬に完全移籍でペスカーラへ移籍。ズデネク・ゼーマン監督のもとで一列下がったセントラルMFで起用されるようになり、セリエC12試合で7アシストを記録した。
この活躍が評価され、この夏にレッチェへ移籍。レッチェはペスカーラとユヴェントスに移籍金として合計120万ユーロを支払ったと言われている。
今季のレッチェでは開幕からレギュラーとしてプレーしている。第2節フィオレンティーナ戦で見事なゴールを決めたこともあって勢いに乗っているところだ。レッチェは今季ここまで9位と好調。その一因がラフィアだと言われている。
プレースタイル
トレクァルティスタが本職だが、セントラルMFとしても右ウイングとしても起用されている。高い技術に加えてフィジカルもあり、正確なプレーでチャンスをつくっていくプレーヤーだ。
マメ知識
カリム・ベンゼマとの関係
リヨン郊外ブロンという場所は、カリム・ベンゼマの故郷でもある。実際2人はつながりがあり、2021年にアンドレア・ピルロが監督を務めていたユヴェントスでコッパ・イタリアでデビューを果たした際には、インスタグラムで「Vamonos #69」と記し、ラフィアの写真を付けた。これにラフィアも絵文字で反応している。「69」という数字は2人が育ったブロンの郵便番号からきているとのこと。