スクープは合法的なルートで入手と主張
まだ拡大のおそれがあるスポーツ賭博問題。今話題の『DillngerNews』は14日、新たに疑惑の人物を挙げるのではなく、これまでの報道に反論する記事を掲載した。
ニコロ・ファジョーリ、サンドロ・トナーリ、ニコロ・ザニオーロに続いてファブリツィオ・コロナが13日に挙げた疑惑の選手はローマのニコラ・ザレフスキだった。ただ、ザレフスキは現時点で捜査対象になっていないと報じられている。
これまでの3人とはやや違う反応になっており、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はザレフスキが法的措置を検討していると伝えている。ただ、賭博のグループチャットには加わっていたと報じられているところだ。
これについて『DirngerNews』は、「21歳のローマの選手はほかの選手との賭けの話に加わっているはずだが、直接の証拠はまだないという。だったら賭博チャットに参加するのは構わないのか? 20年間犯罪ニュースを追ってきた私が殺人チャットに参加してもいいと? 冗談だろう」と記した。
また、「ある新聞は「トナーリとザニオーロについては誰もが知っていた」と記していた」とし、「だったらなぜ今まで報じなかった?」と疑問を呈した。
揺れるイタリアサッカー界
カルチョ界への忖度か配慮か、ただスクープの尻尾をつかめていないだけなのかは分からないが、大手メディアが持っていない情報を『DillngerNews』が持っているのは確かだろう。ファブリツィオ・コロナはいわく付きの人物であり、非合法な手法で情報を入手しているのではないかという疑問が持たれている。
『DillngerNews』は「我々はザニオーロもザレフスキもファジョーリもトナーリも非難しない。有罪判決が出るまでは無罪であり、我々は裁判官ではない」とし、「我々はあくまで我々の情報源から得た情報を報じているだけだ。その情報が正確であることは、これまでの動きを見れば明らかだろう」とした。
ファブリツィオ・コロナに警察内部からの情報提供があるのではないかという声は完全に否定。「機密情報へのアクセスなどあり得ない。ファブリツィオは正当なルートで一大スキャンダルにたどり着けることをいままでに証明している」と記している。