ファジョーリ、トナーリ、ザニオーロのほかにも
イタリアを騒がせているスポーツ賭博の問題はどこまで拡大するのだろうか。『ラ・スタンパ』が13日に最新情報を伝えている。
記事によると、警察は数週間前から12人のサッカー選手を調べているという。ただ、最初からサッカー選手をターゲットとした捜査ではなかったそうだ。
トリノ検察が違法賭博プラットフォームの捜査を行っていた際、偶然浮上したのがニコロ・ファジョーリで、サンドロ・トナーリ、ニコロ・ザニオーロの存在も浮上している。
この違法賭博プラットフォームは、犯罪組織が資金洗浄などに使うものだという。ただ、表向きにはベッティングできないスポーツ選手なども使っており、そこに出てきたのがファジョーリのようだ。
騒動のきっかけとなったファジョーリは、直近1年半でかなりの額をギャンブルに投じたとされている。すでに警察にスマートフォンやタブレットを押収された。サッカーの試合に賭けたことは認めつつ、所属するユヴェントスの試合に賭けたことはないと説明しているそうだ。
ファジョーリのスマホからは、同じ“趣味”を持つ仲間が浮上しており、ユヴェントスのセカンドチームでプレーする選手やセリエAでプレーする選手が少なくとも1人は見つかった模様。そのリストはこれからさらに増える可能性が高い。
トナーリとザニオーロについては、現時点で賭けをした証拠は見つかっていない。ただ、ファジョーリとのチャットがあったことは確かなようで、2人は異なる違法サイトで遊んでいたとされている。
12日には警察がコヴェルチャーノに乗り込んで2人を捜査した。ファブリツィオ・コロナの進言のあとすぐの出来事で、警察は証拠隠滅を防ぐために即座に動いたとみられている。
これからどんな真実が明らかになるのか。イタリア中が注目している。