71歳ラニエリが指揮する昇格チーム
セリエAに戻ってきたカリアリは、第1節のトリノ戦で引き分けて好スタートを切った。第2節でインテルと対戦する昇格組は、どんなチームをつくっているのだろうか。
予想スタメン・フォーメーション
3バックor4バック
カリアリはプレシーズンで4バックを準備していたが、21日に行われたトリノとの開幕戦では3-4-3を選択した。クラウディオ・ラニエリ監督は「試合中に変えることもできる選手たちがそろっている」と述べ、いくつか選択肢があることを示している。
2022/23シーズンはセリエBで5位
カリアリは奇跡的なシーズンを過ごして1年でセリエAに戻ってきた。ファビオ・リベラーニ体制でスタートしたカリアリは、シーズン序盤に苦しみ、12位まで低迷。第18節終了後に監督交代を決めた。その後、第20節からクラウディオ・ラニエリ監督体制になって反撃開始。第24節から第33節まで無敗を継続。第35節からは4連勝で5位となって昇格プレーオフに臨み、ヴェネツィア、パルマ、バーリを下してセリエAに戻ってきた。
2023年夏のメルカート
主な加入
- マッテオ・プラーティ(SPAL / 500万ユーロ)
- イブラヒム・スレマナ(エラス・ヴェローナ / 400万ユーロ)
- トンマーゾ・アウジェッロ(サンプドリア / 200万ユーロ)
- アレッサンドロ・ディ・パルド(ユヴェントス / 110万ユーロ)
- エルドル・ショムロドフ(ローマ / レンタル料100万ユーロ)
- シモーネ・スクフェ(CFRクルージュ / 80万ユーロ)
- ヤクブ・ヤンクト(ヘタフェ)
- ガエターノ・オリスターニオ(インテル / レンタル)
主な放出
- ラウル・ベッラノーヴァ(トリノ / 700万ユーロ)
- アレッシオ・クラーニョ(モンツァ / 360万ユーロ)
- ラズバン・マリン(エンポリ)
- セバスティアン・バルキエビツ(エンポリ)
※移籍金は『transfermarkt』参照。
監督:クラウディオ・ラニエリ
カリアリ昇格の立役者となったラニエリは71歳。セリエAでカリアリを率いるのは33年ぶりで、監督キャリアの最終幕としてふさわしい舞台を自ら用意した。
主将:レオナルド・パヴォレッティ
カリアリで7シーズン目に入った34歳のベテラン。2022/23シーズンの昇格プレーオフの決勝で終了間際に劇的ゴールを決めてセリエA昇格に導いたヒーローでもある。
最高額選手:エルドル・ショムロドフ
『transfermarkt』の市場価値は、エルドル・ショムロドフがチーム最高額で600万ユーロ。ナイタン・ナンデスが500万ユーロで続いている。残るメンバーは全て300万ユーロ以下で、チーム市場価値総額はセリエAで19番目だ。
ただし、ガエターノ・オリスターニオ、ジト・ルブンボ、イブラヒム・スレマナ、アダム・オベルトが20歳、マッテオ・プラーティが19歳と、有望な若手が多いことも注目だ。