左利きのブラジル人センターバック
ナポリがブラガンチーノからナタンを獲得した。1年前に獲得してバイエルン・ミュンヘンへ売却した韓国代表キム・ミンジェの後釜として迎えらえるセンターバックはどんな選手だろうか。イタリアメディアの情報をもとに紹介する。
プロフィール
ナタン(Natan)
生年月日 | 2001年2月6日(22歳) |
国籍 | ブラジル |
ポジション | センターバック |
身長 | 188cm |
利き足 | 左 |
これまでのキャリア
幼い頃から左サイドバックとしてプレーしていたナタンは、2015年、14歳のときにポンテ・プレタに加入したが、わずか1年で見切りをつけられた。その後サッカーを辞めようと考えた時期もあるが、2017年にフラメンゴでトライアルを受ける機会があり、長身という理由からセンターバックで試されて合格。そのままフラメンゴの下部組織に定着した。
その後、フラメンゴのユースでキャプテンを務めるまでに成長してタイトル獲得にも貢献。特に2019年はU-20でクラブに5つのタイトルをもたらしたという。
2020年9月にトップデビューを果たした。このときはチーム内で新型コロナウイルスの陽性者が出たため急きょの出場だったが、順調に出番を増やして同年10月18日のコリンチャンス戦でプロ初ゴールを記録した。
2021年3月にブラガンチーノへレンタル移籍が決まり、新天地でコンスタントに活躍。2022年1月にブラガンチーノが完全移籍オプションを行使し、2026年12月末までの契約を交わした。
ナタンはU-20ブラジル代表招集経験があるものの、A代表からはまだ声がかかっていない。
プレースタイル
188cmの長身で、タックルの巧さが特長的なセンターバック。元々左サイドバックだったため左足の精度は高く、攻撃力も魅力的だ。見るからにフィジカルが強いハデなタイプのDFだが、むやみに飛び込むわけではなく、そのあたりの判断も冷静な様子。大きなストライドのドリブルは迫力があるが、その反面、スペースが狭いとできることは限られる印象も受ける。たいていのミスは抜群のスピードで自ら帳消しにできるが、そこに頼りすぎない技術を磨いていけるかが重要になりそうだ。
マメ知識
- 過去にローマからの関心があった際は、ブラジル『Globo Esporte』のインタビューで「ヨーロッパへ行くことは夢だ。僕も監督たちも、オファーは予想外だった。そのあとで流れてしまったけどね」と語っていた。
- 憧れはフィルジル・ファン・ダイク
- ザーゴは『スカイ』に対して、「彼を指導したことがあるが、とてもプレーを分かっているし、スピードもある。3バックでも4バックでもいけるだろう。フィジカルがとても強く、イタリアでもうまくやれるだろう」とコメント。