8月は大忙し?
サッカー日本代表の鎌田大地が加わるラツィオは、良い状態でシーズン開幕を迎えられるだろうか。ここまでの補強などを紹介する。
今夏のラツィオでは、セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの放出が重大ニュースだ。セリエA屈指のMFはクラブとの契約が残り1年で、契約延長の意思がないことを通達。インテル、ユヴェントス、ミランなどが獲得に動く中、ラツィオはサウジアラビアのアル・ヒラルに売却した。
補強の方は、かなり遅れている。2022/23シーズンのセリエAで2位だったラツィオだが、ここまで獲得した有力選手は、FWタティ・カステジャノスとマッテオ・カンチェッリエーリくらい。後者は昨年夏にエラス・ヴェローナからレンタルで加入しており、それが完全移籍に切り替わっただけで、実際には新たな戦力ではない。ようやく加入したレギュラークラスの新戦力が鎌田ということになる。
イグリ・ターレのSD退任も影響しただろう。ラツィオの補強のおくれは問題視されていた。すぐにクラブが公式声明を出して否定したが、一時はマウリツィオ・サッリ監督がメルカートの動きに腹を立てて、辞任を検討していると報じられる時期もあった。どこまで真実かは分からないが、指揮官が満足していないことは誰の目にも明らかだ。
ラツィオはミリンコビッチ=サビッチの獲得で4000万ユーロの移籍金を手にしたとされている。チャンピオンズリーグもあるため、鎌田大地で補強が終わるとは考えにくく、週明けにはミッティランからグスタフ・イサクセンが加入する見込み。これからさらに補強が加速する可能性はありそうだ。
サッリ監督辞任騒動の際にクラブに獲得を求めたとされているのが、サムエレ・リッチ(トリノ)、ピオトル・ジエリンスキ(ナポリ)、ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)、マリオ・ルイ(ナポリ)、そして、ルカ・ペッレグリーニのかわりとなるディフェンダーだとされている。
そのほかに、レアンドロ・パレデス(PSG)やカラム・ハドソン=オドイ(チェルシー)、フレッジ(マンチェスター・ユナイテッド)、ファウスト・ベラ(コリンチャス)、ジョシュ・ドイグ(エラス・ヴェローナ)などが候補に挙がっている。
このままでは選手層の面で厳しいシーズンになることが予想されるラツィオ。これからメルカートで積極的な動きがみられるだろうか。