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トリノFWが“死人にムチ”で監督が謝罪「全く配慮がない」。スタンコビッチは「いつか気づいてくれたら」

宿敵相手にゴールを決めた元神童

トリノのイバン・ユリッチ監督が、ピエトロ・ペッレグリの行為を謝罪した。『レプッブリカ』などが伝えている。

トリノはセリエA第33節でサンプドリアと対戦し、敵地で2-0の勝利を収めた。物議を醸しているのは、終了間際のシーンだ。

1点リードでアディショナルタイムを迎えたトリノは、速攻でペッレグリが抜け出してゴールを決め、勝負を決した。ペッレグリはゴールを喜んでいたが、突如足を止めて振り返ると、サンプドリアのティフォージが陣取るゴール裏に挑発的なポーズを取っている。

ペッレグリは元々ジェノアの下部組織で育った選手。その意味でサンプドリアはライバルだ。しかし、勝敗が決したあとで死人に鞭を打つ必要はなかった。最下位に低迷するサンプドリアのクルヴァを大いに怒らせる行為だったことは確かだ。

ユリッチ監督もペッレグリの行為に不満を持っており、チームを代表して謝罪している。

「間違いなく配慮がない。これは良くないことで、まず我々から謝罪しなければいけない。サンプドリアの現状を理解すべきで、クラブへのリスペクトは必要だ」

一方でサンプドリアのデヤン・スタンコビッチ監督は、次のように述べている。

「彼はゴールを決めた。それで帰って欲しかった。我々のティフォージには申し訳ない気持ちだ。ユリッチには感謝している。我々の状況を知って謝ってくれた。トリノのほかのディレクターも謝ってくれたよ。ペッレグリがこれを機に成長し、これから自分がしたことを理解できればいいね」

ペッレグリはジェノア時代、15歳280日でセリエAデビューを果たし、神童ともてはやされて2018年にモナコへ移籍したがその後伸び悩んだ。今季もなかなか結果は出ず。ケガによる離脱もあったとはいえ、苦しいシーズンが続いている。そんな中で決めた今季セリエA2ゴール目はうれしかったとしても、未熟さを露呈してしまった形となっている。

ペッレグリのゴールシーンとセレブレーション

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