エンポリから現れた新たな才能
エンポリのトンマーゾ・バルダンツィが注目を集めている。イタリア期待のテクニシャンについて紹介する。
プロフィール
トンマーゾ・バルダンツィ(Tommaso Baldanzi)
生年月日:2003年3月23日
国籍:イタリア
ポジション:MF(トレクアルティスタ)
身長:170cm
これまでのキャリア
バルダンツィはトスカーナ州のポッジボンシ出身。6歳のときに地元クラブのカステルフィオレンティーノでサッカーを始め、2011年にエンポリの下部組織に入団すると、順調に成長した。
2019年にはU-16のカンピオナートで優勝を果たし、2020年10月に17歳でプロデビュー。同年のコッパ・イタリア・プリマヴェーラでも優勝を経験するなど、エンポリの下部組織に多くの栄光をもたらした選手の一人だ。
2021/22シーズン最終節、2022年5月に行われたアタランタ戦でセリエAデビューを飾ると、今季は正式にトップチームの一員となり、ここまで3ゴールを記録している。
イタリア代表のユニフォームはU-16のときから着ており、その後各カテゴリーで招集されている。昨年末には、ロベルト・マンチーニ監督が有望株を集めて行った合宿にも呼ばれており、今後の成長がますます期待されている逸材だ。
セリエAでのパフォーマンスを受けて、2023年5月にはU-20ワールドカップ2023のメンバーに招集された。10番を託され、チームの中心としての活躍が期待されている。
プレースタイルなど
本職はトップ下だが、中盤の別のポジションもこなせるという。ただ、やはり攻撃面のプレーが高く評価されているところ。左利きは正確かつ強烈。右足も使うことができるがまだまだ改善の余地はある。鋭い突破と相手のタイミングを外す能力は独特で、密集で違いを生み出せるタイプの選手。フィジカル面に課題はあるものの、プレーの判断と、その実行までのスピードが速く、弱点を補っているという評価だ。
『Empoli Channel』によると、ファブリツィオ・コルシ会長はよくバルダンツィをパプ・ゴメスと比較していた。
マメ知識
- 家族譲りの謙虚さの持ち主。両親は愛情を持ってサポートしているが、イタリアサッカー界の希望の星として扱うようなことはなく、あくまで息子のトンマーゾとして扱われている。(『GinalucaDimarzio.com』)