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ウンティティが涙。レッチェ、人種差別はねのけてラツィオに逆転勝ち

ラツィオはインモービレのゴールで先制するも…

セリエA第16節のレッチェ対ラツィオが4日に行われ、ホームのレッチェが2-1の勝利を収めた。レッチェの逆転も大きなサプライズだが、それ以上にサミュエル・ウンティティに対する人種差別チャントが話題になっている。

ラツィオは14分にチーロ・インモービレのゴールで先制し、1点リードで折り返した。しかし、57分にガブリエル・ストレフェッツァのゴールでレッチェが同点に追いつくと、71分にはロレンツォ・コロンボが逆転弾を決めている。

問題が起きたのは、67分だった。アウェーの観客席からの人種差別チャントにより、主審が試合の一時中断を宣言。1分半ほどで再開したものの、対象となったウンティティは涙を流したとされている。

アウェースタンドからは、前半のみで退いたラメク・バンダに対しても人種差別チャントがあったとのことだ。

その直後にレッチェが同点弾を決めると、ホームのスタンドからはウンティティをサポートするチャントが響き、試合後にもウンティティに対してスタンディングオベーションが起きたという。

レッチェは連帯感

逆転弾を決めたロレンツォ・コロンボは、試合後のインタビューで次のように語った。

「僕はその声が聞こえていなかったけど、僕たちの観客がそういったことに加担していなかったなら、全員一緒に彼とともに闘ったと言えると思う。彼の重みはピッチでもロッカールームでも明らかだよ」

マルコ・バローニ監督もコメントを残した。

「バンダやウンティティといった選手がいることを誇りに思っている。こういったことは試合の邪魔でしかない。ピッチで戦っている我々全員を苛立たせるものだ」

本領を発揮しつつあるサミュエル・ウンティティ

加入当初、懐疑的な見方があったウンティティ。加入後しばらくはベンチを温めることになったが、10月9日ローマ戦でセリエAデビューを果たしたあとは、ここまでリーグ戦6試合に出場し、存在感を増しているところだ。

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