2019年に白血病を患った左足のスペシャリスト
シニシャ・ミハイロビッチ氏が亡くなった。53歳の若さだった。イタリア複数メディアが一斉に伝えている。
ミハイロビッチ氏は現役時代にレッドスターで名を上げたあと、ローマ、サンプドリア、ラツィオ、インテルでプレー。圧倒的な精度と威力を誇る左足のFKで観る者を魅了した。
現役引退後はロベルト・マンチーニ監督のアシスタントとしてインテルでコーチングスタッフになり、その後一人立ち。ボローニャを率いていた2019年に白血病を公表し、治療を続けながらボローニャの指揮官でありつづけた。
不屈の精神をピッチの内外で示したミハイロビッチ氏だが、今季はボローニャで開幕から5試合未勝利が続き、クラブは解任を決定。以降はフリーとなっていたが、次の挑戦に臨むことはできなくなってしまった。
ミハイロビッチ家族の声明(『ANSA通信』より)
「恐ろしい病と勇敢に闘いました。長年にわたって治療にあたってくださった医師や看護師、特にフランチェスカ・ボニファツィ医師、アントニオ・クルティ医師、アレッサンドロ・ランバルディ教授、ルカ・マルケッティ医師に、愛情と敬意を持って感謝を伝えます。シニシャはこれからも私たち家族とともに一緒です。私たちは、彼がくれた愛情に包まれて生きていきます」