アルゼンチン代表のメッシと激突でさらなる進化を見せられるか
スペツィアのDFヤクブ・キヴィオルは、ポーランド代表としてカタールワールドカップに出場した。世界の舞台を相手にプレーしたことで、さらに移籍市場で注目を集める存在になった。アルゼンチン代表相手に……、リオネル・メッシ相手に存在感を示して、イタリア国外でも評価を高めた。
ビッグクラブがすでに熱い視線を送っているキヴィオルは、どんな選手だろうか。
プロフィール
ヤクブ・キヴィオル(Jakub Kiwior)
生年月日:2000年2月15日(22歳)
国籍:ポーランド
ポジション:DF(センターバック)
身長:187cm
これまでのキャリア
GKSティヒ(ポーランド)→アンデルレヒト(ベルギー)→ ポドブレゾバー(スロバキア)→ジリナ(ジリナ)→スペツィア(イタリア)→[2023/1/20追記]アーセナル(イングランド)
ポーランドのティヒという街で生まれたキヴィオルは、地元クラブ・GKSティヒの下部組織で成長。2016年にベルギーのアンデルレヒトの下部組織に移った。
しかし、ベルギーのビッグクラブでは飛躍できず、2019年1月にスロバキアのポドブレゾバーへ移籍。そのひと月後にプロデビューを飾った。そこでの活躍により、シーズン終了後にスロバキアの強豪ジリナへステップアップしている。
ジリナで過ごした2シーズン目で定位置を確保したキヴィオルは、2021年夏にスペツィアへ移籍。当時無名に等しかったキヴィオルは、セリエAでなかなか出番を得られずにいたが、同年12月のインテル戦でデビューを果たすと、その後レギュラーに定着。スペツィアのセリエA残留に大きく貢献した。
この活躍がポーランド代表の目に留まり、今年6月に代表デビューを飾ると、そのあとはトントン拍子。そのままレギュラーポジションを獲得し、カタールワールドカップでポーランド代表のディフェンスラインに入っている。
プレースタイルなど
左利きのセンターバックで、フィジカルが主な武器だが、左サイドバックやボランチで起用されることもある柔軟性も魅力。身体能力も申し分なし。強力なセットプレーは、攻守両面で武器になる。
マメ知識
スペツィアがキヴィオル獲得の際、ジリナに支払ったとされる移籍金は220万ユーロ。その当時、『transfermarkt』の価値は40万ユーロだった。2022年11月時点で同サイトにおける市場価値は600万ユーロまで上昇している。
キヴィオルには複数クラブが関心を示しており、ユヴェントス、ミラン、ナポリ、ローマといったクラブが興味を持っている。ただ、スペツィアはキヴィオルの移籍金を3000万ユーロに設定していると『calciomercato』は伝えており、ビッグクラブでも簡単に手が出せない状況になっているようだ。