フリフリのマラドーナ、イタリアのメッシ…
イタリア代表は16日にアルバニア代表と国際親善試合を行った。この一戦では、ウディネーゼのシモーネ・パフンディがピッチに立ち、16歳8カ月2日の若さでアッズーリデビューを果たしている。
イタリアサッカー界ここ100年の歴史で17歳未満でのA代表デビューは史上初(史上3番目)。これからどんな選手になるのか楽しみなパフンディとは、どんな選手だろうか。
プロフィール
シモーネ・パフンディ(Simone Pafundi)
生年月日:2006年3月14日
国籍:イタリア
ポジション: トレクァルティスタ(攻撃的MF)/ FW(セカンドストライカー, 右ウイング)
身長:166cm
これまでのキャリア
パフンディは両親がナポリ人だが、フリフリ=ヴェネツィア・ジュリア州のモンファルコーネ出身。地元クラブのUFMモンファルコーネでカルチョを始め、2014年にウディネーゼのスカウトの目に留まり、下部組織に入った。
どの世代に入っても、常に一際まばゆい輝きを放っていたというパフンディは、どのチームでも最年少の選手だったという。
2021/22シーズンは16歳でプリマヴェーラ2にコンスタントに出場。16試合に出て6ゴール7アシストと暴れると、昨季終盤戦の2022年5月22日にトップデビュー。サレルニターナ戦の68分からピッチに立った。2006年生まれの選手がセリエAのピッチに立ったのは、パフンディが初めてだ。
今季はここまでウディネーゼでリーグ戦に出場していない。ベンチ入りは5回あるが、プリマヴェーラが主戦場だ。
それでも、カタールワールドカップ行きを逃したイタリアは、このタイミングでパフンディをアッズーリに呼んだ。ロベルト・マンチーニ監督が未来を見据えて高く評価していることは間違いない。
プレースタイルなど
典型的な10番タイプの選手。左利きのテクシャンで、キレのあるドリブルでDFをはがして違いを生み出す。そこからのスルーパスで決定機をつくるだけでなく、ミドルレンジからのシュートも得意だ。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などは、「フリウリのマラドーナ」と二つ名を付けるほどのテクニシャン。また、ダニエレ・アダーニは「イタリアのメッシ」と称した。
気になるのは、やはりサイズの面。いまのところ166cmとの情報が多い。年齢を考えるとまだ伸びていると予想できるが、体格面で不安があるのは確かだ。
また、左足が圧倒的すぎるためなのか、左足でのボールタッチばかりなのも今後に向けた不安要素。自身の左を切られた際、それでも左足でぶち抜けるほどならとてつもない魅力だが、トップで研究された中で戦うためには幅をひろげる必要があるかもしれない。
マメ知識
2014年にパフンディがスカウトされた大会は、2004年生まれの少年が出場する大会だった。そこに2,3歳下の当時8歳のパフンディが飛び級で参加。ウディネーゼの下部組織と対戦した際にゴールを決めることはなかったものの、ドリブルで相手を翻弄して、アシストを記録。クロスバーに当たるシュートも放った。そして、すぐにウディネーゼからの誘いがきている。(ソースは『GianlucaDiMarzio.com』)