立て直しに意欲「プライドを守る義務がある」
サンプドリアは6日、デヤン・スタンコビッチの監督就任を発表した。
成績不振が続いていたサンプドリアは、2日にマルコ・ジャンパオロ前監督を解任。その後釜としてやってきたのが、選手時代にイタリアで活躍したスタンコビッチだ。
2013年にインテルで現役を引退したスタンコビッチは、その後ウディネーゼでアシスタントコーチを経験。2019年12月から母国の古巣レッドスターの指揮官に就任した。
レッドスターではリーグ戦3連覇、カップ戦2連覇と結果を残した。しかし、今年8月にチャンピオンズリーグ予選プレーオフでマッカビ・ハイファに敗れたあとでレッドスターの監督を辞任。フリーになっていたところである。
新生サンプドリアは4-2-3-1?
すでにイタリアメディアはスタンコビッチ監督のサンプドリアの戦い方を予想している。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はシステムが4-2-3-1になると予想。まずは選手たちが慣れ親しんだメカニズムをベースに始めるつもりだという。
早くも闘志むき出し「全て決勝戦のつもりで」
指導者としてセリエAでの挑戦を始めるスタンコビッチ。サンプドリアの公式メディアで、次のように語った。
「私は今季ここまで得た勝ち点2ではなく、クラブの歴史を見てきた。私はサンプのレジェンドである(元セルビア代表の)ブヤディン・ボシュコフを見て育った。(1991/92シーズンの)チャンピオンズカップでは、中立地開催になっていなければ、私はボールボーイをすることができていた」
「これから全ての試合を決勝戦のつもりで戦わなければいけない。私の下監督であり友人であるジョゼ・モウリーニョもよく言っていた。決勝戦はプレーするものじゃなく、勝つものだとね。サンプドリアの誇りを守る義務がある。我々は責任を持って取り組まなければいけない」
チアゴ・モッタもエール
かつてのチームメートであるチアゴ・モッタは、現在ボローニャ監督を務めている。6日の会見でスタンコビッチの監督就任について問われると、こう答えた。
「彼は素敵な男だよ。成功を祈っている。ただ、我々は自分たちのことに集中しなければいけないね」