新指揮官の目標は定めず
モンツァがラッファエレ・パッラディーノ監督の就任会見を行った。アドリアーノ・ガッリアーニCEOが同席している。
セリエBから昇格してきたモンツァは、夏に大型補強を行ったものの、1部挑戦は簡単ではなかった。開幕から5連敗で、第6節にようやく勝ち点1を手にしている。
この不振を受けて、モンツァは12日にジョヴァンニ・ストロッパ監督の解任を発表。後任にはプリマヴェーラを指揮していたパッラディーノ監督が昇格している。
シルヴィオ・ベルルスコーニ氏がオーナーを務めるモンツァ。かつて同氏はミランを買収してアッリーゴ・サッキ監督を招へいしたことでミランを強いクラブにつくりかえた。
パッラディーノはモンツァのサッキ?
ガッリアーニCEOは、今回の決断について次のように語っている。
「なぜストロッパ監督を解任したのか? それはカルチョがそういうものだからだろう」
「そして、パッラディーノは間違いなく未来の監督だ。“つなぎ”ではないよ。彼はまだ38歳と若い。シルヴィオ・ベルルスコーニ会長と私の意見は一致しており、パッラディーノは偉大な指揮官としての資質を感じている」
「ミランでアッリーゴ・サッキを呼んだときは、勇気のいる決断だった。そのときを思い出すね」
新指揮官はストロッパに感謝
パッラディーノ新監督は、前任者への感謝を強調した。
「このクラブとストロッパに感謝している。ストロッパはこの仕事を受けるにあたって、最初に激励の電話をくれた一人だ」
「私はこれまでに間近でみてきた監督たちから学んだものを反映していきたい。ジャン・ピエロ・ガスペリーニはマエストロで、ユヴェントスのプリマヴェーラでお世話になった。マルチェッロ・リッピ、ロベルト・ドナドーニ、ディディエ・デシャンの教えも自分のものにしてきたよ」
モンツァからのノルマはないという。
「クラブからは、自分のアイディアをチームに植えつけ、チームを強くするようにと言われた。目標を指定されることもなく、会長やディレクターからはベストを尽くしてくれと言われただけだ。そこに強烈な信頼を感じてとてもうれしかった。毎日12時間働く覚悟だ」