スイスで昨季ブレークのガンビア代表アタッカー
レッチェは13日のセリエA開幕戦でインテルと対戦し、1-2で敗れた。アッサン・シーセイは何者だろうか。
プロフィール
アッサン・シーセイ(Assan Ceesay)
生年月日:1994年3月17日
国籍:ガンビア
ポジション:FW
身長:189cm
利き足:左
市場価値:270万ユーロ(tranfermarkt参照)
これまでのキャリア
ガンビア人のシーセイは、今夏の移籍市場でレッチェに加入。セリエAデビュー戦となった8月13日のインテル戦でいきなりゴールを決めた。翌日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「7」を付け、好守連発だったGKヴラディミロ・ファルコーネに次ぐ高評価になっている。
シーセイは現在28歳。2016年にスイスのルガーノでヨーロッパでのキャリアをスタートさせた。2013年からガンビア代表に呼ばれてはいるが、スイスではなかなか活躍できず。
2017年夏にルガーノからのレンタルでキアッソにレンタルされると、スイス2部ではリーグ戦31試合に出場して8ゴールを記録した。
それでも、1部の舞台ではなかなか結果が出ず。1年後にレンタルから復帰したシーセイは、2018-19シーズン開幕後にチューリッヒへ移籍。やはりインパクトは残せず、2019-20シーズン後半戦はドイツ2部のオスナブリュックへレンタルとなった。
あまり注目を集めずにいたシーセイだが、2020-21シーズンに定位置を確保すると、翌2021-22シーズンにブレーク。スイス1部リーグで33試合に出て20ゴール11アシストを記録した。
『transfermarkt』の市場価値は、2021年10月時点で50万ユーロだったが、今年6月には270万ユーロまで急上昇した。
このシーズンでチューリッヒとの契約が満了となったシーセイは、フリートランスファーでレッチェに加入。ロレンツォ・コロンボらを抑えてセリエA開幕先発の座をつかんだ。
プレースタイルなど
シーセイは189cmのセンターフォワード。ただ、典型的な長身FWという感じではない。wikipediaによると体重は62kgで、なかなかの細身。前線でターゲットになるよりも、軽い身のこなしで裏に抜け出すことを好みそうだ。実際、スイス・スーパーリーグではヘディングでのゴールよりも左足でのゴールが目立っている。
マルコ・バローニ監督は、レッチェで3トップを採用している。左のフェデリコ・ディ・フランチェスコ、右のガブリエル・ストレフェッツァはどちらもカットインして中を狙えるタイプ。そのタイミングでセーサイが裏を狙うという形は、今季のレッチェで頻繁にみられるかもしれない。
レッチェの目標はセリエA残留。シーセイが完全にブレークするかどうかで、レッチェの目標達成の難易度は大きく変わるはずだ。