3日以内に異議申し立て
アタランタのホセ・ルイス・パロミーノは、これからどうなるのだろうか。
パロミーノは26日、抜き打ちのアンチドーピング検査で陽性が出たことが報じられた。当初報じられたナンドロロンではなく、アナボリック・ステロイドの一種であるクロステボルだとアタランタは説明している。いずれにしても、禁止薬物の陽性反応が出たため、パロミーノは即座に出場停止処分を言い渡された。
パロミーノは3日以内に異議を申し立てることができる。ただ、その反論で改めて提出した検体からも禁止薬物が確認された場合、イタリアのアンチドーピング機構から正式な処分が下されるという流れだ。
処分の内容と過去の事例
パロミーノの陽性が確定した場合、出場停止処分は7カ月〜2年と様々な報道がある。さらに、意図的な使用と認定されると、最長4年の出場停止だ。
クロステボルはケアクリームなどに配合されることもあるステロイドで、たびたび世界のスポーツ界で陽性者が出ている。ただ、それだけに管理する側も気をつけなければいけない成分とも言えるものだ。
イタリアカルチョ界でいうと、2017年にベネヴェントの主将を務めていたファビオ・ルチョーニが1年間の出場停止になったが、そのときの薬物がクロステボルだった。
このときは、ベネヴェントのチームドクターであるワルテル・ジョルジョーネ医師がクロステボルが配合されたスプレーを選手に使用したと判断されて、ルキオーニは1年間の出場停止。同医師は4年間の禁止処分を言い渡されている。
意図的な使用なのかそうではないのか、誰が使用したのか。出場停止期間はさまざまな要素によって決まるが、陽性が認定されれば、長期の出場停止は避けられそうにない。