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アドリアーノ:誰もが夢見た世界最強の資質。インテル時代スーパーゴール5選

皇帝の誕生と没落

インテルに規格外の大物が現れたのは、2001年のことだった。当時19歳だったアドリアーノは8月21日、レアル・マドリーとのテストマッチに途中出場して、才能の片鱗を見せつけ、弾丸フリーキックも決めた。

この活躍により、インテルはアドリアーノをチームに残したが、その後フィオレンティーナ、パルマとレンタルに出して順調に成長。2004年1月にインテルに復帰した。

その翌シーズンは、まさに“インペラトーレ(皇帝)”の愛称にふさわしい大暴れ。カンピオナート前半戦だけで14得点。チャンピオンズリーグでは予選とグループステージで合わせて7得点という活躍ぶりで、インテリスタたちの夢をふくらませている。

しかし、この時期がピークだった。

2004年8月に父アウミル氏が44歳の若さで亡くなった。その後アドリアーノは、精神的に不安定になり、アルコールが抜けない状態で練習場に現れることも。指揮官や主将らが闇から救おうと手を差し伸べたが、かつての姿はついぞ見られなかった。

それでも、ピーク時の輝きは史上最強クラス。それは誰もが認めるところだ。アドリアーノがインテルで決めた74得点はいずれもスーパーゴールばかりだが、その中から5つを紹介する。

【5位】キエーヴォ対インテル(2004/9/11)

クリスティアン・ヴィエリとのコンビネーションから決まった一発。とにかく、いろいろと速い。

【4位】インテル対トレヴィーゾ(2005/8/28)

スタンコビッチからの浮き球のボールがエリア内に出ると、抜け出したアドリアーノがコントロール。普通であればトラップしたことでシュートコースが限られるはずだったが、アドリアーノはソフトなタッチでボールの勢いを完全に殺して即座にシュート。しなやかにGKの届かないところへとボールを転がした。

【3位】ペルージャ対インテル(2004/4/11)

ストライカーとしてあらゆる特長を兼ね備えていることが分かるスーパーゴール。ドリブル突破にフィジカル、ボックス内で相手を揺さぶるフェイントのキレ、そして冷静すぎるフィニッシュ。全てが完璧な一撃だ。

【2位】ローマ対インテル(2005/6/12)

2005年コッパ・イタリア決勝ファーストレグでの一撃。敵陣で下がって味方のパスを引き出したアドリアーノは前を向くと、そこにローマ守備陣はおらずフリーに。迷わずゴール右隅に強烈なロングシュートを突き刺した。

【1位】インテル対ウディネーゼ(2004/10/17)

アドリアーノの史上トップレベルのFK弾もすごかったが、本命は2点目。自陣でパスを受けたアドリアーノが単独カウンターを仕掛けると、1人をかわしてさらに疾走。ウディネーゼ守備陣は時間をかけようと距離をとるが、アドリアーノは先手をとり続けて翻弄した。追いついたDFまでかわしてペナルティエリアに侵入すると、左足で完璧に沈めている。マンマ・ミーア。

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